その後

私は帰りの電車に乗っていた。

その日1日のことを振り返っていた。
色々なことを話したし、色々なことが分った。
でも、彼はまた私と会いたいと思っているのか、
それが最後の疑問となった。

彼から電話がかかってきた。
夜遅いから気をつけて帰ってねと。
以前の彼はそんなことをしなかった。
ますます優しくなったと私は感じた。

次の日電話がかかってきた。
初めは他愛も無い話をしていた。
でも、途中遊園地の券があるんだと言った。
すぐに私は自分を誘ってくれるんでしょ？と
彼に言っていた。
その時彼はどう思ったかわからないが、
ちょっと間があった。
私は自分から次に会う機会を作った。
彼と再会して、自分が彼をまだ好きだと
再確認できたし、それを貫きたかった。
もう後悔はしたくなかったから。
たとえそれが自分だけの思いでも。

初め、彼から遊園地に行く為に計画をたてようと
呑みの誘いが来た。
後に、理由も無く会うのが当たり前になったが。
ひどいかもしれないが、彼女の存在は全く
気にならなかったし、私は幸せだった。
彼女にしてみれば私は邪魔な存在だったはずだ。
彼が平日に会える日は私が常に合っていたから。
呑んでる時に何度も私は彼の気持ちを聞こうと
試みた。
でも聞けなかった。
答えが怖かった。
だから私は常に私達の関係って微妙だねと
言っていた。
それで彼の答えを探っていたのかもしれない。

普段日曜など休みが取れないのに、
遊園地は日曜日に行った。
その特別がうれしかった。
端から見れば私達は付き合っているように
見えただろうか、、、
彼には本当の彼女がいるのに。

私は自分の気持ちを隠すのが上手かったようだ。
自分では出している気でいたが、違った。
彼には常に私が何を考えているのかわからないと
言われた。
私は彼がしたい様にすればいいと考えていた。

答えは数日後には出た。